本ページでは,2024冬クールで印象に残ったアニメの感想を述べる.

尚,紹介する順番に意味はない.また,地上波放送だけでなく劇場アニメも含める.

唐突にTwitterのTLを埋め尽くしオタクの脳を焼いた劇場アニメ.

見るきっかけになったのがインターネットミーム化していた映画『トラペジウム』本編シーン映像「こんな素敵な職業ないよ」編なのだが,原作見たら……笑えないシーンだった……

https://youtu.be/IyPTkl6opBo?si=fWk1GTsB2-ntUUlv

アイドルアニメというよりは主人公 東ゆうの成長を描いた物語で,乱暴な言い方をしてしまうとおそらく目指すものがアイドルではなくセリエAのスター選手でもギャングスターでも成り立つ.

終盤で東ゆうが関わった人と話して立ち直っていく様が非常に儀式的に見えたのが印象に残っている.自分の理解できていない自分を他人を通して理解するように見えたのだと思う.そんな儀式的な西南北のみんなと和解シーン後に時間が跳んで大人になった東ゆうが映る,この流れもイニシエーションを通過して大人になったという見方が出来,印象深くなった理由だろう.

描写不足感があったなと思うところも見返せば画面から読み取れる情報で十分説明されている.本編前のアイドルになるための努力と困難がOPで描写されていることに気づいたときはしてやられた,といった感情だった.

ありがとう,トラペジウム.反芻するたびに味わいが増す,こんな素敵な映画ってないよ!

――いや,ある.劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトがそうだった.そもそもトラペジウムがTLに混入してきたのって劇スの胡乱なオタクが元凶で……(以下略)

2024春のアニメといえば何か?100人に聞いたら70人はガルクラだと答えるだろう,あと30人はユーフォ(後述).

シリーズ構成・脚本:花田十輝,シリーズディレクター:酒井和男というラブライブ!味のするスタッフが関わるガールズバンドアニメ.結構ラブライブ!が上振れてるときの味がする.ラ!で育ったので実家の味がするアニメということもあり非常に肌に合ったアニメだった.

というかぼざろMyGOと近年のガールズバンドアニメは豊作すぎる,世はまさに大ガールズバンド時代.

この作品の魅力は楽曲――なのは当然として,主人公 井芹仁菜の生き様と言えるだろう.